作家 隆敬一郎(1923~89)の血わき肉踊る躍動感のある作品、出てくる登場人物のかっこよさ、「一夢庵風流記」をもとにした「花の慶事ー雲のかなたに」は、主人公・前田慶次の強烈な存在感もあって、今なおファンが多い。パチンコにもなった。
「どうして時代小説ばかり書くんですか」と問われて「死人の方が、生きている人間よ確かだからでしょうね」と答え、皆に、ちょっと変な顔をして笑われたが、本当のことを言っているのだと答えたとか。
隆さんは、バルザックをかなり意識し、2千人に及ぶ登場人物を克明に書き分け、複数の作品を通して、19世紀前半という時代を描こうとした、そのことを隆さんは日本の近世でやろうとしたのだと思いま
す。
豪放磊落だけど、とても気がつく方で、それを懐かしんで、当時の担当者や弟子たちが今も年に一度集まるほどだそうです。何か尊いものを感じてやみません。
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